Japanese
English
症例報告
皮下結節を主訴とした全身性強皮症の1例
A case of systemic sclerosis with nodular lesions of palm and sole
片田 桐子
1
,
橋本 姿惠
1
,
永井 弥生
1
,
石川 治
1
,
北畠 雅人
2
Kiriko KATADA
1
,
Chie HASHIMOTO
1
,
Yayoi NAGAI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Masato KITABATAKE
2
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
2北畠ひふ科医院
1Department of Dermatology, Gunma University Graduate School of Medicine, Maebashi, Japan
2Kitabatake Dermatology Clinic, Gyoda, Japan
キーワード:
全身性強皮症
,
limited cutaneous SSc
,
皮下石灰沈着
Keyword:
全身性強皮症
,
limited cutaneous SSc
,
皮下石灰沈着
pp.315-317
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101417
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要約 44歳,女性.右足底の圧痛あるしこりを主訴に近医を受診し,皮膚硬化を指摘され,当科を紹介された.両手掌および右足底に小指頭大までの硬い皮内から皮下の結節があり,圧痛を伴っていた.手指から前腕,顔面に皮膚硬化がみられ,limited cutaneous typeの全身性強皮症と診断した.四肢X線で手足部および前腕に複数の皮下石灰沈着がみられた.皮下石灰沈着は強皮症における主要な皮膚所見の1つであるが,比較的晩期に生じる症状であり,X線検査で初めて指摘されることも多い.自験例は皮膚硬化を自覚しておらず,比較的大型の皮下結節を主訴として受診し,診断に至った1例であった.強皮症における皮下石灰化病変につき,若干の文献的検討を加え,報告した.
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