Japanese
English
症例報告
ヒトヒフバエによる皮膚蛆症の1例
A case of cutaneous myiasis due to Dermatobia hominis
川島 綾
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
,
浜 正造
2
Aya KAWASHIMA
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
,
Shouzou HAMA
2
1徳島大学医学部皮膚科学教室
2浜病院
1Depertment of Dermatology,Tokushima University School of Medicine
2Hama Hospital
キーワード:
皮膚蛆症
,
ヒトヒフバエ
,
Dermatobia hominis
Keyword:
皮膚蛆症
,
ヒトヒフバエ
,
Dermatobia hominis
pp.1027-1029
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101382
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29歳,男性.南米ボリビアに滞在中に左足関節背面の硬結を伴う紅斑に気付いたが放置していた.約1か月後,休暇のため帰国した際にそう痒が強くなり,結節を圧迫したところ蛆様の虫体が排出されたので虫体を持参して当科を受診した.排出孔を中心に硬結を切除したが,ほかの虫体の寄生は認めなかった.虫体はDermatobia hominisの2齢幼虫と同定された.後日知りえたことではあるが,ボリビアでは本症は珍しいものではなく,外科的処置の必要はないという.
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