Japanese
English
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尿路蠅蛆症例
A CASE OF MYIASIS URINARIA
斯波 光生
1
,
渡井 幾男
1
Teruo Shiba
1
,
Ikuo Watai
1
1北海道大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Hokkaido University
pp.389-391
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201949
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真の意味で泌尿器系に寄生しているものではないが腸その他に寄生する小動物が何らかの機転で尿路内に侵入し,尿中に排出されたという報告は稀れに散見される。これらの動物としては蛔虫,佳血吸虫,喰腎虫,トリコモナス,アメーバ等が挙げられておるが,蠅蛆の尿中排出は極めて稀の様で文献上欧米で15例,本邦では大越(1947)の1例をみるのみである。
我々は最近多数の蠅蛆が尿中に排泄された前立腺肥大症の一例を経験したので検査不十分ではあるが以下簡単に報告する。
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