Japanese
English
症例報告
ピペラシリンとセフォペラゾンによる接触蕁麻疹症候群の1例
A case of contact urticaria syndrome from piperacillin and cefoperazone
川島 綾
1
,
高野 浩章
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
Aya KAWASHIMA
1
,
Hiroaki KONO
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
1徳島大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,The University of Tokushima School of Medicine
キーワード:
接触蕁麻疹症候群
,
看護師
,
ピペラシリン
,
セフォペラゾン
Keyword:
接触蕁麻疹症候群
,
看護師
,
ピペラシリン
,
セフォペラゾン
pp.861-864
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100245
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要約
53歳,女性,看護師.勤務先の病院で,注射用抗生剤の溶解・点滴業務中に,指先より痒みを伴う紅斑が出現,蕁麻疹となって全身に拡大し,血圧低下,呼吸困難,意識消失をきたすアナフィラキシーショックを繰り返した.使用していた製剤を含めた多種の注射用抗生剤のオープンパッチテストで,ピペラシリンとセフォぺラゾンが陽性であった.この2剤の化学構造をみると,ピペラジン環を含んだ側鎖部分が共通しており,自験例での抗原決定基となっている可能性が強いと思われ,接触蕁麻疹症候群と診断した.
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