Japanese
English
今月の症例
非イオン性造影剤ioversolによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to ioversol
浦 博伸
1,2
,
山田 伸夫
1
,
今門 純久
1
,
五十棲 健
1
,
島田 眞路
1
Hironobu URA
1,2
,
Nobuo YAMADA
1
,
Sumihisa IMAKADO
1
,
Ken IOZUMI
1
,
Shinji SHIMADA
1
1東京大学医学部附属病院分院皮膚科
2関東労災病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo University Branch Hospital
キーワード:
薬疹
,
非イオン性造影剤
,
ioversol
Keyword:
薬疹
,
非イオン性造影剤
,
ioversol
pp.769-772
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901963
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Ioversol(Optiray®)による薬疹の1例を報告した.Ioversolによる薬疹の報告例は本邦2例目と思われる.皮疹の臨床像は,これまで報告されてきた非イオン性造影剤の薬疹の典型とされる多形紅斑型とは異なり,一見固定薬疹も疑わせるものであった.パッチテストではioversol,iohexol(Omnipaque®)は陽性,iopamidol(Iopamiron®)は陰性であったが,皮内テストでは3剤すべてが陽性であり,iohexol,iopamidolに対して交叉感作の成立も疑われた.
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