Japanese
English
症例報告
自己抗体の関連が考えられた食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの2例
Two cases of food-dependent exercise-induced anaphylaxis associated with autoantibodies
長井 秀明
1
,
清水 宏和
2
,
玉田 康彦
2
,
松本 義也
2
Hideaki NAGAI
1
,
Hirokazu SIMIZU
2
,
Yasuhiko TAMADA
2
,
Yosinari MATUMOTO
2
1トヨタ記念病院皮膚科
2愛知医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Toyota Memorial Hospital
2Depertment of Dermatology,Aichi Medical University
キーワード:
食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
,
小麦
,
アスピリン
,
皮内反応
Keyword:
食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
,
小麦
,
アスピリン
,
皮内反応
pp.978-981
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101369
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症例1,46歳,女性.症例2,47歳,男性.いずれも小麦製品摂取後の徒歩運動にてアナフィラキシー症状が出現.小麦におけるプリックテスト,IgE RASTスコアともに陽性を示したことから,小麦による食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)と診断した.また症例1では運動誘発テストにてアスピリン内服によりアナフィラキシー症状の増悪が認められた.さらに2症例とも自己血清による皮内テストにて膨疹形成を認めたことから,肥満細胞の活性化が促進されFDEIAの発症に相乗的に働いているようではないかと考えた.
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