Japanese
English
症例報告
背部に発症したMerkel細胞癌の1例
A case of Merkel cell carcinoma on the back
石井 文人
1
,
山田 由美子
1
,
伊藤 康裕
1
,
浅野 一弘
1
,
山本 明美
1
,
飯塚 一
1
Norito ISHII
1
,
Yumiko YAMADA
1
,
Yasuhiro ITO
1
,
Kazuhiro ASANO
1
,
Akemi YAMAMOTO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Asahikawa Medical College
キーワード:
Merkel細胞癌
,
肺小細胞癌皮膚転移
,
電子顕微鏡
,
サイトケラチン20
Keyword:
Merkel細胞癌
,
肺小細胞癌皮膚転移
,
電子顕微鏡
,
サイトケラチン20
pp.399-402
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101214
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56歳,女性.初診の約1年半前から,左背部に腫瘤が出現し,徐々に増大してきた.病理組織学的に,胞体の乏しい小型の類円形細胞が真皮から皮下組織にかけて充実性胞巣を形成,一部に索状配列も認めた.免疫組織化学染色では,CK20,NSE陽性.電顕上,有芯顆粒と核周囲の中間径フィラメントの集塊を認めた.以上よりMerkel細胞癌と診断し,腫瘍辺縁から3cm離して筋膜を含めて切除した.初診の時点で肺病変を疑わせる所見を認めたため,背部の皮膚腫瘍につき肺小細胞癌皮膚転移との鑑別が問題となった.
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