印象記
75周年記念ハンガリー皮膚科学会に参加して
西川 武二
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科
pp.322-323
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101196
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秋の学会シーズンの始まる9月に入ったころ,ハンガリー皮膚科学会の理事長のHorvath教授から突然,今年も12月に行われる年次総会に出席してほしい旨の手紙が届いた.「最近の理事会であなたは名誉会員に推薦されたので,学会に是非参加して講演してほしい.今年は75周年記念学会であるので,国外の参加者も例年に比べ多くが期待されるので」と付け加えられていた.やっと体調もまあまあとなったので,マイレージを利用して,またまたとんぼ返りの旅を企画したというわけである.例によって,事前にプログラムが送られてくるわけでもなく,空港に誰かが迎えに行くというメッセージのみであったが,着いてからは丸3日間の滞在の後,再び空港を後にするまで,滞在が快適にできるように配慮がされていた.
昨年の時ならぬ大雪と違って,今年のブダペストは東京の冬のように日差しものぞくが寒波のお陰で毎日,日中でも0度以下のものすごく寒い毎日であった.学会そのものは12日午後から14日昼まで行われ,外国からの招請講演者のセッションは13日,14日の午前,午後にそれぞれ1時間半くらいが当てられ,2日目の朝9時から約1時間,75周年記念プログラムが組み込まれていた.さらに,12日の昼の1時間は英語の研究演題のポスターセッション20題が発表者のサマリーの英語プレゼンテーション後に国外参加者のディスカッションを仰ぐというように企画されていた.実際このポスターの発表者は例外なく英語に堪能で,発表の内容もかなりのレベルのものであった.
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