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つるがおへその会20周年記念フォーラムに参加して
芦田 美樹子
1
1滋賀県堅田看護専門学校
pp.814
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100822
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去る5月22日,つるがおへその会20周年記念フォーラムが,「小さ・愛さ・いのちを伝う」をテーマとして,福井県敦賀市のあいあいプラザ・あいあいホールで開催された。つるがおへその会は,自分らしく産み・育てる思いを大切にしているお母さんたちの集まりであり,20年もの歴史がある。そして,今なお親子を結ぶへその緒のごとく,家族から地域へと愛情を運んでいるのだ。
午前中は瀧澤和子先生(瀧澤助産院)による講演会「赤ちゃんは生まれたいように生まれる」が催された。人の命をどう迎えるかという視点に立ち,誕生の瞬間まで赤ちゃんの意思を感じ,信じて待ってこそ“生命”に畏敬の念を持てる。“待つ”ことは,最大の積極性であるという話に,何かと先走り,答えを求めてしまう現い在ま,この意味はただただ深いなと,ふと立ち止まり考えずにはいられなかった。このあと,お産の体験発表が続いた。いずれも自然の力を感じ,気づきを得た母親は子どもたちに命の尊さを伝えていけるのだろう。
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