印象記
ハンガリーの消化器病学会
多賀須 幸男
1
1関東逓信病院内科
pp.1048
発行日 1972年8月25日
Published Date 1972/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109176
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ハンガリーの消化器病学会は内科学会から独立してから15年になり,200余名の会員をようしています.この国で最も活動的な学会と聞きました.近く国際的な消化器病専門誌を創刊する計画が進んでいる由ですし,また国際消化器病学会の開催地として立候補するとか,意気の盛んなところを見せています.
15回総会は5月11~13日の3日間にわたり,Budapestの北東100キロのParad鉱泉で開かれました.内容を紹介しますと,肝内性胆汁欝滞に関するシンポジウムではビリルビン代謝,形態,臨床,外科,生化学検査,X線診断,腹腔鏡の面から4時間にわたり討論されました.第2の主題の慢性膵炎の臨床に関する円卓会議では,シンチグラム,十二指腸鏡,十二指腸造影,生化学検査,血管撮影,外科治療,内科治療について意見が交わされました.
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