Japanese
English
症例報告
皮下静脈に肉芽腫性血管病変を生じたサルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis with vascular involvement in the subcutaneous veins
岡 博史
1
,
鈴木 洋介
1
,
今村 浩子
1
,
宮川 俊一
1
Hiroshi OKA
1
,
Yosuke SUZUKI
1
,
Hiroko IMAMURA
1
,
Shunichi MIYAKAWA
1
1川崎市立川崎病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Kawasaki Municipal Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
肉芽腫性血管病変
Keyword:
サルコイドーシス
,
肉芽腫性血管病変
pp.286-288
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101187
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60歳,女性.初診数か月前より左前腕に自覚症状を伴わない可動性を有する3個の皮下結節に気付いた.病理組織では同一静脈の血管壁とその周囲に非乾酪性肉芽腫を認めた.胸部単純写真にて両側肺門リンパ節腫脹を認め,臨床,病理像よりサルコイドーシスと診断した.プレドニゾロン30mg/日の内服を開始し,1年経過するも皮疹の新生を認めていない.約30%の皮膚サルコイドに肉芽腫性血管病変を伴うという報告もあり,また,他臓器においても肉芽腫性血管病変を伴うことが知られている.サルコイドーシスにおける肉芽腫性血管病変の特徴をまとめ,血管病変の発生機序としての周囲のリンパ管,栄養血管の関与を考えた.
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