Japanese
English
症例報告
難治性潰瘍を伴った混合性結合組織病の2例
Two cases of MCTD with recalcitrant ulcer
高橋 政史
1
,
古川 裕利
1
,
高根沢 まるみ
1
,
中村 晃一郎
1
,
金子 史男
1
Masabumi TAKAHASHI
1
,
Hirotoshi HURUKAWA
1
,
Marumi TAKANEZAWA
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学医学部皮膚科学講座
1Depertment of Dermatology,Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
MCTD
,
皮膚潰瘍
,
低用量ピル
,
抗カルジオリピン抗体
,
抗リン脂質抗体症候群
Keyword:
MCTD
,
皮膚潰瘍
,
低用量ピル
,
抗カルジオリピン抗体
,
抗リン脂質抗体症候群
pp.160-163
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101158
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
難治性潰瘍を併発した混合性結合組織病(MCTD)患者2例を報告した.症例1は44歳,女性で更年期障害の治療目的に低用量ピルを内服し,その約2週間後,左示指に壊疽,潰瘍が出現した.症例2は63歳,女性.特に誘因なく足,趾部に潰瘍が出現.症例1はPGE1製剤の点滴で潰瘍の上皮化を認めたが症例2では改善を認めず,最終的に切断術を施行した.症例2では血中抗カルジオリピン抗体価が高値であり,潰瘍形成とその難治化にカルジオリピンによる血栓形成の関与が示唆された.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.