Japanese
English
誌上シンポジウム 高気圧酸素治療の現状と可能性
コンパートメント症候群とスポーツ外傷
Hyperbaric Oxygen Therapy for Compartment Syndrome and Sports Related Soft Tissue Injuries
柳下 和慶
1
Kazuyoshi YAGISHITA
1
1東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター医学部附属病院高気圧治療部
1Clinical Center for Sports Medicine and Sports Dentistry/Hyperbaric Medical Center, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
コンパートメント症候群
,
compartment syndrome
,
軟部組織外傷
,
soft tissue injury
,
スポーツ外傷
,
sports injury
Keyword:
コンパートメント症候群
,
compartment syndrome
,
軟部組織外傷
,
soft tissue injury
,
スポーツ外傷
,
sports injury
pp.897-900
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200645
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
高気圧酸素治療(HBO2)は,溶解型酸素の増大効果によって低酸素組織を酸素化する,比較的安全性の高い治療法である.コンパートメント症候群は,内圧上昇により局所循環不全や神経・筋障害を発症し,局所は低酸素環境に陥るが,HBO2により局所低酸素環境の改善,腫脹軽減,末梢循環動態により病態を改善できる.このため,国際的にも適応疾患として認められている.スポーツ外傷でも同様に局所が腫脹し微小循環が傷害されるが,HBO2により病態の改善が図られる.基礎研究では,骨格筋や靱帯損傷における再生過程の促進が報告されている.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.