Japanese
English
臨床統計
旭川医科大学最近17年間の掌蹠膿疱症の統計―扁摘術の有効性の検討も含めて
A statistically study on pustulosis palmaris et plantaris at the Department of Dermatology,Asahikawa Medical College during the past 17 years:A study of efficacy of tonsillectomy for PPP
橋本 喜夫
1
,
飯塚 一
1
Yoshio HASHIMOTO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Asahikawa Medical College
キーワード:
掌蹠膿疱症(PPP)
,
喫煙歴
,
扁桃摘出術
,
ヘビースモーカー
Keyword:
掌蹠膿疱症(PPP)
,
喫煙歴
,
扁桃摘出術
,
ヘビースモーカー
pp.633-637
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100956
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1988~2004年までの17年間に旭川医科大学皮膚科を受診した掌蹠膿疱症(palmoplantar pustulosis:PPP)229例について,特に合併症,治療法,喫煙歴および喫煙本数に焦点を絞り統計的に観察した.治療法については扁桃摘出術を施行した27例の有効性にも検討を加えた.合併症は扁桃炎,糖尿病が多く,扁摘の有効性は70%以上であった.喫煙率は女性で93.8%と高率で,たばこ指数も400以上とヘビースモーカーであることが確認された.合併症としての扁桃炎の存在,扁摘の有効性から病因としての感染症の関与が推定される.9例の患者にHLA抗原検索も施行し,その結果から本邦のPPPは欧米における膿疱性乾癬の限局型という概念とは異なる疾患単位である可能性が示唆される.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.