Japanese
English
臨床研究
旭川医科大学病院と関連施設におけるIgA血管炎69例の臨床的検討
Clinical analysis of 69 patients with IgA vasculitis
大坪 紗和
1
,
井川 哲子
1
,
岸部 麻里
1
,
山本 明美
1
,
高橋 憲義
2
,
加藤 直樹
2
,
橋本 喜夫
3
,
木ノ内 基史
4
,
大石 泰史
5
,
飯沼 晋
6
Sawa OTSUBO
1
,
Satomi IGAWA
1
,
Mari KISHIBE
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Yoshinori TAKAHASHI
2
,
Naoki KATOH
2
,
Yoshio HASHIMOTO
3
,
Motoshi KINOUCHI
4
,
Yasushi OISHI
5
,
Shin IINUMA
6
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
2市立稚内病院,皮膚科
3旭川厚生病院,皮膚科
4旭川赤十字病院,皮膚科
5名寄市立病院,皮膚科
6北見赤十字病院,皮膚科
キーワード:
IgA血管炎
,
白血球破砕性血管炎
,
腎症
,
扁桃摘出術
,
アナフィラクトイド紫斑
Keyword:
IgA血管炎
,
白血球破砕性血管炎
,
腎症
,
扁桃摘出術
,
アナフィラクトイド紫斑
pp.9-12
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004937
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IgA血管炎は皮膚外症状を含め多彩な臨床像を呈し,その治療も発症要因や症状,重症度に応じた対応が必要であるが確立していない。今回われわれは2007年1月~2020年8月の間に旭川医科大学病院または共同研究機関において臨床経過,病理組織所見からIgA血管炎と診断した69例において年齢,性別,臨床症状,既往歴,薬剤歴,治療法,血液検査,尿検査などにつき60歳未満を若年群,60歳以上を高齢群に分類し比較検討を行った。結果,皮膚外症状として消化器症状が若年群で多い一方,腎症状が高齢群に多く,有意差を認めた。高齢群では悪性腫瘍合併例や尿蛋白が遷延する例も多く,注意深い経過観察が必要と考えた。
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