Japanese
English
症例報告
旋尾線虫によるcreeping diseaseの1例
A case of creeping disease caused by spiruroid larva
石橋 正史
1
,
杉 俊之
1
Masafumi ISHIBASHI
1
,
Toshiyuki SUGI
1
1さいたま市立病院皮膚科
1Division of Dermatology,Saitama Municipal Hospital
キーワード:
旋尾線虫
,
ホタルイカ
,
皮膚爬行疹
Keyword:
旋尾線虫
,
ホタルイカ
,
皮膚爬行疹
pp.512-514
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100926
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52歳,男性.埼玉県在住.5月初旬にホタルイカを生食し,翌日より,下腹部に一部小水疱を伴う,わずかに隆起し,曲折する紅色線状の皮疹が出現した.腹部症状なし.皮疹の先端部付近から生検し,皮膚組織に虫体断面を認め,形態学的に旋尾線虫typeⅩ幼虫の特徴を示した.免疫血清学的に旋尾線虫幼虫抗体陽性であった.生検後,皮疹は速やかに消失し再発を認めない.ホタルイカの生食による寄生虫症は,一時期,ホタルイカの生食が控えられたために患者の発生は減少したが,近年また患者数は増加する傾向にある.
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