Japanese
English
症例報告
確定診断にPCR法が有用であった帯状疱疹の1例―水痘-帯状疱疹ウイルスの同定法のまとめ
A case of atypical herpes zoster:Successful diagnosis by molecular biological analysis
香川 真理子
1
,
伊東 秀記
1
,
井上 奈津彦
1
,
松尾 光馬
1
,
本田 まりこ
1
,
上出 良一
1
,
中川 秀己
1
Mariko KAGAWA
1
,
Hideki ITO
1
,
Natsuhiko INOUE
1
,
Koma MATSUO
1
,
Mariko HONDA
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科
1Depertment of Dermatology,The Jikei University,School of Medicine
キーワード:
帯状疱疹
,
水痘-帯状疱疹
,
PCR
Keyword:
帯状疱疹
,
水痘-帯状疱疹
,
PCR
pp.1157-1159
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100885
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
帯状疱疹は通常,特徴的な症状や神経の走行に沿った皮疹部の分布から臨床診断が行われ,蛍光抗体によるウイルス抗原の検出,水疱からのウイルスの分離および遺伝子解析,ペア血清で確定診断をつける.今回,われわれは神経の走行からの診断が困難で遺伝子学的に診断を行った帯状疱疹の1例を経験したので報告する.近年,臨床診断のみならず科学的根拠をもって診断を行い,患者に説明を要求される場合が増加している.自験例のように他疾患の鑑別が必要で,水疱内容物の採取が困難な場合,PCR法は確定診断に有用である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.