Japanese
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臨床統計
獨協医科大学皮膚科における悪性腫瘍の統計学的検討
The statistical analysis of malignant skin tumors in Department of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine
鶴見 純也
1
,
大塚 勤
1
,
山﨑 雙次
1
Junya TSURUMI
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
悪性腫瘍
,
皮膚付属器腫瘍
,
統計
Keyword:
悪性腫瘍
,
皮膚付属器腫瘍
,
統計
pp.1096-1098
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100870
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1975年の開院当初から2001年までの当科で病理組織学的に診断しえた皮膚悪性腫瘍1,365例を統計学的に検討し,以下の結果を得た.1) 悪性腫瘍総数は,ここ10年で年間50~80人であり,以前よりは増加傾向がみられるが,最近10年間では著変がなかった.2) 腫瘍別では皮膚付属器腫瘍が最近10年間でも増加傾向がみられた.3) 日光露光部発症の皮膚付属器腫瘍が近年増加傾向にあり,一方非日光露光部では差がなかった.4) 日光露光部発症の比率は有棘細胞癌よりむしろ皮膚付属器腫瘍により多かった.以上の結果より,近年日光による発癌が増加傾向にあると考えられた.
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