Japanese
English
症例報告
34歳時に発症した基底細胞癌の1例―若年発症例の検討
A case of basal cell carcinoma occurred in a 34 years old:Investigation of case juvenile occurred
吉田 隆洋
1
,
大塚 勤
1
,
鶴見 純也
1
,
鈴木 利宏
1
,
籏持 淳
1
,
山﨑 雙次
1
,
斉藤 浩
1
Takahiro YOSHIDA
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Junya TSURUMI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
,
Hiroshi SAITOH
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
基底細胞癌
,
若年
Keyword:
基底細胞癌
,
若年
pp.525-527
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100192
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要約
38歳,女性,主婦.21歳から9年間,屋外勤務の多い保育士として勤務していた.初診の4年前より,左鼻翼部に直径約2mmの自覚症状のない黒色斑に気づいたが放置していた.以後徐々に増大したため近医を受診,当科を紹介された.臨床的に基底細胞癌を疑い,組織学的所見により基底細胞癌と診断した.基底細胞癌の発生母地となる遺伝性あるいは先天性疾患はなかった.治療として拡大切除術を行った.術後3か月の現在,再発は認めていない.当科における過去10年間の症例と,過去の報告例をもとに,基底細胞癌の発症年齢と発生部位について検討した.その結果,40歳未満での発症が比較的まれであること,発症年齢にかかわらず顔面への発生が多いことがわかった.
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