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特集 真菌症2021
統計
獨協医科大学で経験した皮膚スポロトリコーシス125例の臨床的検討
Clinical analysis of 125 cases with skin sporotrichosis at Dokkyo Medical University
林 周次郎
1
,
馬場 安紀子
2
,
小池 宰子
3
,
西連地 利己
3
,
神永 朋子
1
,
井川 健
1
Shujiro Hayashi
1
,
Akiko Baba
2
,
Saiko Koike
3
,
Toshimi Sairenchi
3
,
Tomoko Kaminaga
1
,
Ken Igawa
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
2馬場医院
3獨協医科大学先端医科学統合研究施設研究連携・支援センター
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University School of Medicine
2Baba Clinic
3Center for Research Collaboration and Support, Dokkyo Medical University School of Medicine
キーワード:
皮膚スポロトリコーシス
,
S. globosa
,
スポロトリキン反応
,
ヨウ化カリウム
,
統計
Keyword:
皮膚スポロトリコーシス
,
S. globosa
,
スポロトリキン反応
,
ヨウ化カリウム
,
統計
pp.684-690
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002566
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●皮膚スポロトリコーシスは,土壌や腐木などに生息するSporothrix属真菌による感染症である.従来,深在性皮膚真菌症の中ではもっとも頻度が高いが,近年は地域によっては減少している傾向がある.
●好発部位は顔面や四肢などの露出部であり,とくに小児では顔面に多い,臨床症状は多彩で,初期では紅色の浸潤を伴う丘疹だが,その後は皮内から皮下の結節となる.病巣が進行すると膿疱や潰瘍を形成し,表面は鱗屑・痂皮が付着する.病型には固定型,リンパ管型,播種型の3病型があるが,播種型は少ない.
●以前は女性に多く,病型としてはリンパ管型が多く報告されていたが,最近の報告では性差はなく,固定型が多い.
●本邦ではヨウ化カリウムによる治療が主に行われ,奏効率は高い.ほかには温熱療法や切除,抗真菌薬内服などが選択される.
(「ポイント」より)
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