Japanese
English
論述
手に発生した悪性腫瘍の検討
Malignant Tumors of the Hand
大作 浩一
1
,
村上 恒二
1
,
大瀬戸 政司
1
,
阪田 泰二
1
,
杉田 孝
1
,
渡 捷一
1
,
生田 義和
1
,
津下 健哉
2
Hirokazu Daisaku
1
1広島大学医学部整形外科学教室
2広島県立リハビリテーションセンター
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hiroshima University
キーワード:
悪性腫瘍
,
malignant tumor
,
手
,
hand
Keyword:
悪性腫瘍
,
malignant tumor
,
手
,
hand
pp.985-992
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907474
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抄録:手に発生する腫瘍は,大部分が良性腫瘍であり,悪性腫瘍は極めて稀である.昭和40年から昭和59年までの過去20年間に,広島大学整形外科で経験した手の悪性腫瘍は,骨腫瘍3例,皮膚腫瘍8例の計11例であり,代表的な症例について述べるとともに,それらの診断,治療法(特に手術療法),治療成績について検討を加えた.手は炎症をおこしたり,外傷をうけやすい部位であるため,その診断には苦慮することが多く,少しでも疑いがあれば必ず病理組織学的検索を行うべきと考えられる.手術療法としては,腫瘍の生物学的悪性度,浸潤の程度により,切除術か切断術を施行し,症例によっては再建術として,植皮術,母指化術,指移行術を行った.悪性腫瘍においても,根治可能と考えられる症例においては,手指のもつ特殊な機能,外観上の問題にも特別な配慮が必要と考えられる
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