Japanese
English
症例報告
Fabry病の兄弟例
Cases report of Fabry's disease in siblings
義澤 雄介
1
,
下田 貴子
1
,
田中 紀子
2
,
内海 甲一
2
,
川名 誠司
1
Yusuke YOSHIZAWA
1
,
Takako SHIMODA
1
,
Noriko TANAKA
2
,
Kouichi UTSUMI
2
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学付属病院皮膚科学教室
2日本医科大学付属病院第二内科学教室
1Depertment of Dermatology,Nippon Medical School
2Second Depertment of Internal Medicine,Nippon Medical School
キーワード:
Fabry病
,
兄弟
,
α-ガラクトシダーゼ
,
陰囊被角血管腫
Keyword:
Fabry病
,
兄弟
,
α-ガラクトシダーゼ
,
陰囊被角血管腫
pp.936-938
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100825
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例1:24歳,男性.脳梗塞を契機にFabry病と診断された.発作性の四肢末端痛,および体幹,四肢,陰囊に多発する被角血管腫を認め,電顕的には真皮内毛細血管の内皮細胞と周細胞内に高電子密度の球形顆粒が多数確認された.症例2:33歳,症例1の兄.陰囊部に多数の被角血管腫を認めた.酵素学的には症例1,2ともに白血球中α-ガラクトシダーゼの活性低下を呈し,遺伝子学的には症例1にエクソン2のArg112Cysのミスセンスが確認された.また,母親にα-ガラクトシダーゼ活性低下を認め,保因者であることを確認した.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.