Japanese
English
症例報告
耳介後部に乳頭状増殖を認めたDarier病の1例
A case of Darier's disease with papillomatous masses on the posterior pinnal
平林 香
1
,
諏訪部 寿子
1
,
飯塚 万利子
2
,
小澤 明
2
,
新井 春枝
3
Kaori HIRABAYASHI
1
,
Hisako SUWABE
1
,
Mariko IIZUKA
2
,
Akira OZAWA
2
,
Harue ARAI
3
1海老名総合病院皮膚科
2東海大学医学部医学科専門診療学系皮膚科学
3大和市立病院皮膚科
1Depertment of Depertment,Ebina Sougou Hospital
2Depertment of Dermatology,Specialized Clinical Science,Tokai University,School of Medicine
3Depertment of Dermatology,Yamato Municipal Hospital
キーワード:
Darier病
,
乳頭状増殖
,
耳介後部
Keyword:
Darier病
,
乳頭状増殖
,
耳介後部
pp.933-935
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100824
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54歳,男性.母,姉,甥および姪はDarier病を発症している.そのほか,母方の祖母,叔父と兄およびその子どもに同様の症状を認めた.15歳頃から皮疹が出現した.近医にてDarier病と診断された.2002年夏より皮疹増悪,当科を受診した.頭部,両前腕,両足底に著明な角化性局面を認め,耳介後部には乳頭状の増殖性変化を認めた.組織は典型であった.エトレチナート内服とマキサカルシトール外用により症状は軽快した.自験例では非間擦部に著明な乳頭状の変化をきたし,比較的めずらしいと思われ報告した.
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