Japanese
English
症例報告
早期診断した再発性多軟骨炎
A case of relapsing polychondritis detected in the early stage
川上 佳夫
1
,
山崎 啓二
1
,
中村 晃一郎
2
,
金子 史男
2
Yoshio KAWAKAMI
1
,
Keiji YAMAZAKI
1
,
Koichiro NAKAMURA
2
,
Fumio KANEKO
2
1竹田総合病院皮膚科
2福島県立医科大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Takeda General Hospital
2Depertment of Dermatology,Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
再発性多軟骨炎
,
プレドニゾロン
,
コルヒチン
Keyword:
再発性多軟骨炎
,
プレドニゾロン
,
コルヒチン
pp.1082-1085
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101395
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51歳,男性.初診3週間前に右耳介の発赤,腫脹が出現.その1週間後には左眼球結膜の充血と両手指,両膝の関節痛が出現した.抗生剤および消炎鎮痛剤の内服を行うも改善せず,再発性多軟骨炎(RP)を疑い,初診時より1週間後に耳介部の生検を行い,同時にプレドニゾロン30mg/日の内服を開始した.その後症状は速やかに改善し,病理組織学的所見で軟骨周囲に炎症細胞の浸潤を認めたためDamianiとLevineの診断基準に基づきRPと診断した.血清Ⅱ型コラーゲン抗体は陰性でHLA-DR-4陽性であった.プレドニゾロン減量中に症状の再燃を認めたが,コルヒチン1mg/日を併用後は症状も改善し,現在プレドニゾロン15mg/日で経過観察中である.
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