Japanese
English
症例報告
再発性多発性軟骨炎の1例
A case of relapsing polychondritis
前田 真紀
1
,
小林 信彦
1
,
浅田 秀夫
1
,
宮川 幸子
1
Maki MAEDA
1
,
Nobuhiko KOBAYASHI
1
,
Hideo ASADA
1
,
Sachiko MIYAGAWA
1
1奈良県立医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Nara Medical University School of Medicine,Kashihara,Japan
キーワード:
再発性多発性軟骨炎
,
耳介
,
ステロイド
Keyword:
再発性多発性軟骨炎
,
耳介
,
ステロイド
pp.711-713
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101746
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 66歳,男性.初診の約1か月前より左耳介の発赤,腫脹および両眼球結膜の充血があり,2005年1月初旬より発熱,全身倦怠感が出現した.左耳介の発赤部より軟骨を含めた皮膚生検で,真皮下層から軟骨周囲のリンパ球の密な浸潤を認めた.臨床症状および組織学的所見より,再発性多発性軟骨炎と診断した.プレドニゾロン30mg/日の内服により治療を開始した.開始後,発熱,左耳介の発赤,両眼球結膜の充血は速やかに消退した.現在プレドニゾロン10mg/日まで漸減しているが,再発を認めていない.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.