特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 5] アレルギー/膠原病と喘鳴
再発性多発軟骨炎
安部 樹
1
,
清水 英樹
2
1東京大学医学部附属病院 アレルギー・リウマチ内科
2船橋市立医療センター リウマチ膠原病内科
キーワード:
再発性多発軟骨炎(RP)
,
気道狭窄
,
ステロイド
,
免疫抑制薬
Keyword:
再発性多発軟骨炎(RP)
,
気道狭窄
,
ステロイド
,
免疫抑制薬
pp.1162-1165
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1162
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▪再発性多発軟骨炎(RP)は全身の軟骨組織を破壊する自己免疫疾患であり,寛解と増悪を繰り返して進行する.
▪気道病変は気道狭窄や閉塞に至り,予後に直結する最重要臓器病変である.
▪診断は年単位で遅れがちであり,特徴的な病変の積極的な探求が必要である.
▪気道病変に対する経験的治療として,ステロイドの全身投与や免疫抑制薬が用いられる.また,治療抵抗例に対するTNFα阻害薬や気管支鏡的介入術も選択されうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023