Japanese
English
症例報告
Albright's hereditary osteodystrophyにみられた皮膚骨腫
Osteoma cutis as a presenting sign of Albright's hereditary osteodystrophy
新藤 季佐
1
,
本城 貴子
1
,
寺嶋 亨
1
,
西川 裕
1
,
朴 順華
1
,
鈴木 伸典
1
Kisa SHINDO
1
,
Takako HONJO
1
,
Toru TERASHIMA
1
,
Yutaka NISHIKAWA
1
,
Junka PAKU
1
,
Shinsuke SUZUKI
1
1大阪市立総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Osaka City General Hospital
キーワード:
Albright's hereditary osteodystrophy
,
皮膚骨腫
,
偽性偽性副甲状腺機能低下症
Keyword:
Albright's hereditary osteodystrophy
,
皮膚骨腫
,
偽性偽性副甲状腺機能低下症
pp.275-277
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902472
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症例は3か月男児.生下時より左大腿に板状の皮下結節が存在し,頭部,四肢,腹部にも小豆大の皮下結節を触知した.これらは単純X線撮影にてX線吸収度の高い陰影として認められた.また,著明な肥満,円形顔貌を伴い,同様の症状がいとこ2人にもみられた.皮疹は病理組織学的には骨腫の像を呈した.以上の所見よりAlbright's hereditary osteodystrophyと診断した.本疾患では皮膚骨腫が初発症状として認められることが多く,現在のところ血清カルシウム値の低下などはみられずテタニー発作もないが,今後生じてくる可能性もあり,継続的な経過観察が必要であると考えた.
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