Japanese
English
特集 最近のトピックス2004 Clinical Dermatology 2004
5.皮膚科医のための臨床トピックス
男性型脱毛症の新しい治療
Treatment of androgenetic alopecia
坪井 良治
1
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学皮膚科
1Depertment of Dermatology,Tokyo Medical University
キーワード:
男性型脱毛症
,
フィナステリド
,
ミノキシジル
,
ペンタデカン酸グリセリド
,
サイトプリン
,
t-フラバノン
,
塩化カルプロニウム
Keyword:
男性型脱毛症
,
フィナステリド
,
ミノキシジル
,
ペンタデカン酸グリセリド
,
サイトプリン
,
t-フラバノン
,
塩化カルプロニウム
pp.140-144
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100666
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
男性型脱毛症の治療,特に外用療法と内服療法について概説した.フィナステリドは本邦でも発売の可能性があるⅡ型5α-還元酵素阻害薬である.毛包でのテストステロンの活性化を抑制することにより軟毛化を抑制する.海外では1mg/日の連日内服により半数以上の症例で写真判定で「有効以上」の効果が報告されている.外用剤(育毛剤)については,ミノキシジル(リアップ(R)),ペンタデカン酸グリセリドとサイトプリンの配合剤(毛髪力イノベート(R)),t-フラバノン(サクセス(R)),塩化カルプロニウム(フロジン(R),カロヤン(R))について述べた.今後,男性型脱毛症の薬物治療が本格化するに従って,皮膚科医は男性型脱毛症の診断と治療について正確な知識を持つことが求められる.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.