Japanese
English
特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008
4. 皮膚疾患治療のポイント
プロペシア®診療の実際
The current state of Propecia treatment
宮倉 崇
1
,
坪井 良治
1
Takashi MIYAKURA
1
,
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
男性型脱毛症
,
フィナステリド
,
プロペシア®
,
ジヒドロテストステロン(DHT)
Keyword:
男性型脱毛症
,
フィナステリド
,
プロペシア®
,
ジヒドロテストステロン(DHT)
pp.113-116
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101956
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 わが国で男性型脱毛症の治療にフィナステリド(プロペシア®)が使用されるようになって2年が経過した.プロペシア®はテストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を抑制することで薬理作用を発揮する.内服は1日1回で有効である.1mg錠の1年間内服でやや改善以上が約6割で認められ,3年間の継続内服では,やや改善以上の割合が約8割と報告されている.プロペシア®の内服加療は保険適応外ではあるが,今までの外用剤にはない高い有効性を示しており,男性型脱毛症患者にとって大きな福音となる.副作用に関しては,頻度は少ないが肝機能障害が報告されているので注意が必要である.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.