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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
学齢期アトピー性皮膚炎と不登校・ひきこもり
Atopic dermatitis and school refusal,social phobia
片岡 葉子
1
Yoko KATAOKA
1
1大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター皮膚科
1Department of Dermatology,Osaka Prefectural Medical Center for Respiratory and Allergic Diseases
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
不登校
,
ひきこもり
,
心身症
,
心理社会的因子
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
不登校
,
ひきこもり
,
心身症
,
心理社会的因子
pp.179-181
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100617
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要約 学齢期アトピー性皮膚炎(AD)に合併することのある不登校の意味,対処のポイントについて述べた.ADは強い瘙痒のために生活リズムを崩しやすく,またその外観を気にして欠席の原因になりやすい.しかし,不登校は単にADの結果というだけでなく,両者の心理社会的背景が共通で,ADがあることによって悪循環を形成していることが少なくない.その場合にはADに対する皮膚科的治療と並行して,背景の心理社会的問題に取り組むことが,AD,不登校両者の問題解決に有効である.ADに合併する不登校の問題を解決するためのポイントとして,受容・共感的態度をもった初診面接の重要性,不登校合併の認識に始まる的確な情報の収集,適切な皮膚科治療による苦痛の早期緩和,全人的な問題の把握・対応,教育施設を併設する入院療法の意義,他職種との連携の6点を提示した.
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