特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
27 不登校
作田 亮一
1
R. Sakuta
1
1獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター
キーワード:
不登校
,
思春期
,
心身症
,
概日リズム睡眠障害
,
神経発達症
Keyword:
不登校
,
思春期
,
心身症
,
概日リズム睡眠障害
,
神経発達症
pp.673-679
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000449
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
中学生になると小学生の約7倍も不登校率が上昇する.思春期に達する子ども達の抱える問題は大きい.不登校の子どもを取り巻く因子として,①からだ:不定愁訴(心身症),②生活リズム(概日リズム睡眠障害),③ひと(神経発達症),④環境(学校・家庭の問題),⑤こころ(精神疾患),等がありこれらに留意し診療を進めるとよい.典型的な思春期の不登校例を提示し,心身症,起立性調節障害,概日リズム障害等を概説した.一般小児科医はかかりつけ医として家庭医・総合診療医の役割がある.小児科医は困難な養育を行ってきた養育者に対し,患者の身体症状・生活状況を評価・整理しトランジションも含め支援する.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.