Japanese
English
症例報告
画像診断が術前診断に有用であった足底表皮囊腫の1例
Epidermal cyst of the sole:diagnosis based on imaging
竹村 典子
1
,
藤井 紀和
2
,
田中 俊宏
2
Noriko TAKEMURA
1
,
Norikazu FUJII
2
,
Toshihiro TANAKA
2
1東近江敬愛病院皮膚科
2滋賀医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Higashi-Ohmi Keiai Hospital
2Department of Dermatology, Shiga University of Medical Science
キーワード:
足底表皮囊腫
,
超音波検査
,
MRI
Keyword:
足底表皮囊腫
,
超音波検査
,
MRI
pp.386-388
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100574
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要約 21歳,女性.小学生頃より右足底のしこりを自覚していた.初診時,右第3中足骨骨頭部の足底に皮下硬結を触知した.超音波検査にて真皮から皮下脂肪組織内に11×9.5×4.5mm大の低エコーの腫瘤を認めた.腫瘤の境界は明瞭で,後方エコーは増強し,側方陰影も明らかであった.MRIでは,皮下脂肪組織内にT1強調画像でやや低信号,T2強調画像でやや高信号の境界明瞭な腫瘤を認め,周囲はT1,T2強調画像ともに低信号を示す被膜に包まれていた.以上の画像所見より足底表皮囊腫と診断し,局所麻酔下にて摘出した.病理組織学的にも,異型性のない扁平上皮に覆われた囊胞で内部には角質が充満しており,足底表皮囊腫と診断された.術前の画像検査で,囊腫の形態や局在,周囲組織との関係を確認することにより,安全かつ容易に足底表皮囊腫を摘出できた.
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