Japanese
English
症例報告
周期性血小板減少症に生じた皮下血腫の1例
A case of cyclic thrombocytopenia accompanied by subcutaneous hematoma
荻田 あづさ
1
,
加藤 篤衛
1
,
野呂 佐知子
1
,
片山 美玲
1
,
川名 誠司
1
Azusa OGITA
1
,
Tokue KATO
1
,
Sachiko NORO
1
,
Mirei KATAYAMA
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
周期性血小板減少症(CTP)
,
皮下血腫
,
血腫除去術
Keyword:
周期性血小板減少症(CTP)
,
皮下血腫
,
血腫除去術
pp.382-385
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100573
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要約 63歳,男性.48歳時に巨核球減少性周期性血小板減少症と診断され,約4週間周期で血小板数が減少していた.初診の3日前に左大腿部を強打し,徐々に同部位が腫脹した.初診時,血小板3.7×104/μl,左大腿内側に13×12cm大の紫紅色の皮下腫瘤を認めた.臨床および画像所見から皮下血腫と診断した.血小板数の変動を予測し,血小板数の上昇時期に血腫除去術を施行した.周期性血小板減少症に伴う皮下血腫に対し,全身麻酔下にて血腫除去術を施行した本邦報告例はこれまでにはないが,血小板数の変動に注意しながら,血腫除去術を施行すれば予後良好であると思われる.
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