Japanese
English
治療
IL-2を含む集学的療法が有効であった血管肉腫の1例
A case of angiosarcoma successfully treated with multimodality therapy including IL-2
柴田 雅彦
1
,
加藤 直子
1
,
伊藤 圭
1
,
木村 久美子
1
Masahiko SHIBATA
1
,
Naoko KATO
1
,
Kei ITO
1
,
Kumiko KIMURA
1
1国立札幌病院皮膚科・臨床研究部
1Depertment of Dermatology and Clinical Research Insutitute,National Sapporo Hospital
キーワード:
血管肉腫
,
放射線
,
IL-2
,
動注
,
局注
Keyword:
血管肉腫
,
放射線
,
IL-2
,
動注
,
局注
pp.385-388
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100472
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79歳,男性.2000年7月頃,前頭部の無症候性紫紅色皮疹に気付いた.その後,次第に左頭頂部に拡大した.2000年10月24日の皮膚生検で血管肉腫と診断され,当科に入院し全身検索した.転移巣はなく,腫瘍切除後にIL-2の動注および電子線照射を行い,腫瘍の再発なく退院した.しかし,退院後,左頭頂部,側頭部に暗赤色皮疹が再発したため,再入院し,電子線照射療法,IL-2局注療法,小線源療法を施行した.その後は左頭頂部を中心に紫紅色斑やびらんの形成がみられているためIL-2局注療法を継続しているが,発症後約1年後も遠隔転移を生じていない.IL-2が維持療法として有効であると思われた.
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