Japanese
English
症例報告
Ross症候群の1例
A case of Ross syndrome
堀内 祐紀
1
,
神田 憲子
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
,
大原 久仁子
2
,
竹内 恵
2
,
岩田 誠
2
Yuki HORIUCHI
1
,
Noriko KANDA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Kuniko OHARA
2
,
Megumi TAKEUCHI
2
,
Makoto IWATA
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学神経内科学教室
1Depertment of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
2Depertment of Neurology,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
Ross症候群
,
緊張性瞳孔
,
特発性分節性無汗症
,
発汗試験
,
自律神経障害
Keyword:
Ross症候群
,
緊張性瞳孔
,
特発性分節性無汗症
,
発汗試験
,
自律神経障害
pp.381-384
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100471
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53歳,女性.30歳頃より右瞳孔が散大し,眼科にて両側の対光反射,近見反射の消失を認めたことから緊張性瞳孔と診断された.50歳頃より,特に左半身の発汗低下を自覚し,毎年夏期に仕事中に39℃台までの発熱を繰り返すようになった.深部腱反射は消失し,温熱発汗試験では特に左半身の発汗低下がみられ,アセチルコリン皮内注射では発汗は誘発されなかった.発汗の著しく低下した左頸部と比較的発汗の保たれている右頸部の皮膚生検での比較では,両側とも真皮上層の血管周囲性に軽度のリンパ球浸潤を認め,汗腺は左頸部で萎縮していた.左腓腹神経生検の電顕標本にて無髄線維の密度は減少していた.
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