Japanese
English
症例報告
抗リン脂質抗体症候群を疑い加療中に急速に皮膚硬化が出現し全身性強皮症と診断した1例
A case of systemic sclerosis rapidly progressed from antiphospholipid syndrome-like condition
神田 憲子
1
,
石黒 直子
1
,
宍戸 悦子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
Noriko KANDA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Etsuko SHISHIDO
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
全身性強皮症
,
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン抗体
,
指尖潰瘍
Keyword:
全身性強皮症
,
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン抗体
,
指尖潰瘍
pp.818-820
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903357
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32歳,女性.指尖の難治性の潰瘍を主訴に来院した.当初,Raynaud症状,皮膚硬化を認めず,抗Scl−70抗体,抗セントロメア抗体は陰性であった.抗カルジオリピン抗体,ループスアンチコアグラントが陽性で,抗リン脂質抗体症候群と考えた.プロスタグランディンの点滴静注,アスピリンの内服にて潰瘍は上皮化したが,その後Raynaud症状と手背から前腕にかけて急速に皮膚硬化が出現し,皮膚生検所見を含めて最終的に全身性強皮症と診断した.
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