Japanese
English
症例報告
皮角様外観を呈したperforating pilomatricomaの1例
A case of perforating pilomatricoma with cutaneous horn-like appearance
澁谷 修一郎
1
,
山村 幸子
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
Shuichiro SHIBUYA
1
,
Yukiko YAMAMURA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Teikyo University School of Medicine
キーワード:
perforating pilomatricoma
,
,
transepithelial elimination
Keyword:
perforating pilomatricoma
,
,
transepithelial elimination
pp.61-63
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100388
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26歳,女性.約1年半前より右上腕伸側に軽度のそう痒を伴う皮疹が出現.その後自覚症状は消失するも,皮疹が徐々に増大した.現症は右上腕伸側に9×7mm大のドーム状に隆起する弾性軟の淡紅色小結節を認め,中央に直径4mmほどの黒褐色の角質様物質が存在し,皮角様外観を呈していた.組織では真皮上~中層にかけて好塩基性細胞よりなる類円形の胞巣が数個と,陰影細胞よりなる胞巣が少数みられ,好酸性の胞巣は表皮を覆う痂皮性角質塊と一部で連続していた.連続部ではその周囲の被覆表皮はこの部で反転し真皮内へ進展し,好酸性胞巣をU字型に取り囲む好塩基細胞巣と連続していた.組織学的に腫瘍の eliminationと判断し,perforating pilomatricomaと診断した.
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