Japanese
English
特集 毛包系腫瘍
臨床例
皮角状外観を呈した外毛根鞘癌
A case of trichilemmal carcinoma presenting as cutaneous horn
赤坂 俊英
1
,
大山 展毅
2
Toshihide Akasaka
1
,
Nobutaka Ohyama
2
1北上済生会病院皮膚科
2大山皮膚科クリニック
1Department of Dermatology, Kitakami Saiseikai Hospital
2Ohyama Dermatology Clinic
キーワード:
外毛根鞘癌
,
皮角状外観
,
Bowen病様組織像
Keyword:
外毛根鞘癌
,
皮角状外観
,
Bowen病様組織像
pp.186-188
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003737
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
・外毛根鞘癌は外毛根鞘に分化する皮膚悪性腫瘍であり,高齢者の露光部に好発するが,本稿では非露光部の左下腿後面に生じた外毛根鞘癌を提示した.
・皮角は角状に角質層が突出する腫瘤の臨床像の外観による病名であり,良性皮膚腫瘍,悪性皮膚腫瘍,ヒト乳頭腫ウイルス性疣贅などを母地として生じるが,外毛根鞘癌を母地として皮角を呈することがある.
・外毛根鞘癌の発症機序は不明であるが,日光角化症,Bowen病,trichilemmomaの悪性転化などの説があるが,Bowen病類似の組織像と一部の顆粒層肥厚と空胞細胞の存在からヒト乳頭腫ウイルスが関与していると類推された.
(「症例のポイント」より)
Copyright © 2024, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.