Japanese
English
症例報告
Infantile perianal protrusionの1例
A case of infantile perianal protrusion
大嶋 雄一郎
1
,
高間 弘道
1
,
玉田 康彦
1
,
松本 義也
1
Yuichiro OSHIMA
1
,
Hiromichi TAKAMA
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Yoshinari MATSUMOTO
1
1愛知医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Aichi Medical University
キーワード:
Infantile perianal protrusion
Keyword:
Infantile perianal protrusion
pp.58-60
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100387
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1歳1か月,女児.2001年8月頃,肛門周囲部の淡紅色結節に母親が気付き,経過をみていたが発赤・腫脹を繰り返し排便時に痛がるため当科を受診した.肛門部12時,5時方向に5×10mm,3×7mm大,淡紅色,表面平滑,弾性軟の結節を認めた.病理組織像では角層の一部に不全角化を認め,表皮は肥厚し,表皮内に好中球浸潤が認められた.真皮は高度の浮腫,好中球・リンパ球を中心とした炎症細胞浸潤,毛細血管拡張が認められた.特徴的臨床所見,組織学的所見からinfantile perianal protrusionと診断し経過観察したところ,3か月の経過で5時方向の結節は消退し,12時方向の結節も縮小傾向を認めた.infantile perianal protrusionの発症病因について考察した.
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