Japanese
English
症例報告
再発時に巨細胞性線維芽細胞腫の部分像を示した隆起性皮膚線維肉腫の1例
A case of dermatofibrosarcoma protuberans showing features of giant cell fibroblastoma in the recurrent lesion
新宅 雅幸
1
,
心石 隆史
2
Masayuki SHINTAKU
1
,
Ryuji KOKOROISHI
2
1大阪赤十字病院病理部
2大阪赤十字病院形成外科
1Department of Pathology,Osaka Red Cross Hospital
2Department of Plastic Surgery,Osaka Red Cross Hospital
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
再発
,
巨細胞性線維芽細胞腫
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
再発
,
巨細胞性線維芽細胞腫
pp.1209-1211
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100335
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要約
24歳,女性.4か月前から右鼠径部に無痛性皮下腫瘤を触知したため受診し,径2.5cmの皮下腫瘍を切除された.組織所見は定型的な隆起性皮膚線維肉腫であった.約2年4か月後に同部位に局所再発をきたし,再切除した.再発腫瘍の組織像も隆起性皮膚線維肉腫であったが,腫瘍組織の一部に定型的な巨細胞性線維芽細胞腫の所見の共存を認めた.この2種の腫瘍は共通する染色体異常を有し,また本症例のように,両者の組織像が共存する症例が数例報告されている.これらの事実は,両腫瘍が組織発生学的に互いに密な関係を有することを示すものである.
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