Japanese
English
症例報告
成人女性の右大腿に発生した巨細胞性線維芽細胞腫の1例
A case of giant cell fibroblastoma on the right thigh of an adult woman
西田 睦美
1
,
森安 麻美
1
,
浅井 純
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
,
中村 えり子
2
Mutsumi NISHIDA
1
,
Asami MORIYASU
1
,
Jun ASAI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Eriko NAKAMURA
2
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
2中村皮ふ科医院
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,Japan
2Nakamura Dermatological Clinic,Kyoto,Japan
キーワード:
巨細胞性線維芽細胞腫
,
成人
,
大腿
Keyword:
巨細胞性線維芽細胞腫
,
成人
,
大腿
pp.239-242
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102537
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要約 27歳,女性.1~2年前に右大腿外側に結節が出現し,徐々に増大した.初診時,右大腿外側に直径7mm大,紅色弾性軟半球状結節がみられた.病理組織学的所見で,真皮から皮下脂肪組織にかけて紡錘形の腫瘍細胞が束状に配列し,一部に多核巨細胞を認めた.以上より,巨細胞性線維芽細胞腫(giant cell fibroblastoma:GCF)と診断し,拡大切除術を施行した.術後12か月現在,腫瘍の再発や転移はない.GCFは再発頻度の高い腫瘍であり,慎重に経過観察していく必要がある.一般にGCFは主に小児に発症し,成人発症は稀な疾患であるが,成人でもGCFが発症することを念頭に置いて診断する必要があると考える.
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