Japanese
English
症例報告
多発遠隔転移を認めたBednar腫瘍の1例
A case of metastatic Bednar tumor with fibrosarcomatous change
末原 郁子
1
,
光石 幸市
1
,
小川 秀興
1
,
矢澤 康男
2
,
月出 康平
2
,
末原 義之
2
Ikuko SUEHARA
1
,
Kouichi MITSUISHI
1
,
Hideoki OGAWA
1
,
Yasuo YAZAWA
2
,
Kouhei HITACHI
2
,
Yoshiyuki SUEHARA
2
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2栃木県立がんセンター骨軟部腫瘍科
1Department of Dermatology,Juntendo University School of Medicine
2Department of Orthopedic Oncology,Tochigi Cancer Center
キーワード:
Bednar腫瘍
,
色素性隆起性皮膚線維肉腫
,
多発遠隔転移
Keyword:
Bednar腫瘍
,
色素性隆起性皮膚線維肉腫
,
多発遠隔転移
pp.1120-1123
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100313
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要約
51歳,男性.1994年近医にて左肩皮下腫瘤の切除を受け,病理診断にて隆起性皮膚線維肉腫と診断されていた.1998年3月に局所再発を認めたため当院を受診し,近医で切除した原発腫瘍の病理標本を当院にて検鏡したところ,病理像の再検討でBednar腫瘍と診断した.再発腫瘍の切除術を行い,その後,症状なく経過していたが,2002年2月に局所再発と肺転移を認めた.また,同年8月に後腹膜腔転移,12月にはS状結腸管内転移を認めた.局所再発腫瘍と転移性腫瘍に対して腫瘍切除術を行った.切除標本の病理像は線維肉腫様像を示した.その後1年の経過で腹腔内多発転移を認め,切除不能で,初回切除より10年の経過で死亡した.
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