Japanese
English
症例報告
Pagetoid Bowen病の1例―clear cellの性状と本邦報告例の検討
A case of pagetoid Bowen disease:study on properties of clear cell and a review of literature
小池 陽子
1
,
竹内 吉男
1
Yoko KOIKE
1
,
Yoshio TAKEUCHI
1
1せんぽ東京高輪病院皮膚科
1Department of Dermatology,Senpo Tokyo Takanawa Hospital
キーワード:
pagetoid Bowen病
,
clear cell
Keyword:
pagetoid Bowen病
,
clear cell
pp.1117-1119
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100312
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要約
78歳,女性.半年前より上背部に痒みを伴う紅斑が出現.徐々に拡大し,改善しないため当科を受診した.皮疹下方の紅色局面部の生検標本では,典型的なBowen病の像に加えて,病巣辺縁で明るい細胞質を有する大型の細胞(clear cell)が個別性,胞巣を形成して増殖しているのがみられた.特殊染色,免疫染色結果を含め自験例をpagetoid Bowen病と診断した.その後,2か月後に行った拡大切除時の褐色局面部ではclear cellはみられず,典型的なBowen病の像を呈するのみであった.clear cellが腫瘍増殖過程の比較的早期に一過性にみられる細胞である可能性が推察された.
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