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特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
男性がん患者における婚姻によるサポートの欠如と,否定的な心理反応
Lack of marital support and poor psychological responses in male cancer patients
谷口 幸司
1,3
,
明智 龍男
2
,
鈴木 志麻子
2
,
三原 基之
1,3
,
内富 庸介
2
Koji TANIGUCHI
1,3
,
Tatsuo AKECHI
2
,
Shimako SUZUKI
2
,
Motoyuki MIHARA
1,3
,
Yosuke UCHITOMI
2
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座皮膚病態学分野
2国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部
3鳥取県病院局
1Division of Dermatology,Department of Sensory and Motor Organs,Faculty of Medicine,Tottori University
2Psycho-Oncology Division,National Cancer Center Research Institute East
3Tottori Prefectural Hospital Operations
キーワード:
がん患者
,
婚姻
,
配偶者のサポート
,
精神的苦痛
,
コーピング
Keyword:
がん患者
,
婚姻
,
配偶者のサポート
,
精神的苦痛
,
コーピング
pp.156-158
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100153
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要約
配偶者の存在および配偶者のサポートの認識が,精神的苦痛とがんへのコーピングに及ぼす影響について,国立がんセンター東病院外来に通院中の男性272名,女性252名のがん患者を対象に,構造化面接およびProfile of Mood States(POMS)とMental Adjustment to Cancer Scale(MAC)の2つの自記式質問票により横断的に評価した.配偶者がいない男性患者では,配偶者がいる患者に比して,精神的苦痛が有意に高く(p=0.006),前向きなコーピングの程度が有意に低かった(p=0.000).また配偶者のサポートを認識していない男性がん患者では,認識している患者に比して,前向きなコーピングの程度が有意に低かった(p=0.009).しかし,女性の患者では,配偶者の有無,配偶者のサポートを認識しているか否かは,精神的苦痛やコーピングに影響しなかった.
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