Japanese
English
臨床統計
高齢者の皮膚癌―特に90歳以上の超高齢患者についての検討
Skin cancer in the elderly:Statistical analysis of the patients over 90 years of age
竹之内 辰也
1
,
三井田 博
2
,
須山 孝雪
2
,
高塚 純子
2
Tatsuya TAKENOUCHI
1
,
Hiroshi MIIDA
2
,
Takayuki SUYAMA
2
,
Sumiko TAKATSUKA
2
1新潟県立がんセンター皮膚科
2新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学講座
1Division of Dermatology,Niigata Cancer Center Hosital
2Department of Dermatology,Niigata University Graduate School of Medical and Dental Science
キーワード:
高齢化社会
,
高齢者
,
皮膚癌
,
手術治療
Keyword:
高齢化社会
,
高齢者
,
皮膚癌
,
手術治療
pp.438-440
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100118
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要約
近年の皮膚癌患者の高齢化は著しく,合併症などの問題で治療法の選択に苦慮する場合が多い.新潟県立がんセンターでの皮膚癌患者に占める70歳以上の高齢者の割合は,1989年の45%から2003年には67%まで増加した.15年間に経験した90歳以上の超高齢皮膚癌患者は46例であり,そのうち40例が手術治療を受けた.2004年3月の時点で18例が死亡しており(原病死2例,老衰・他病死16例),50%全生存期間は50か月,5年全生存率は37.7%であった.本格的な高齢化社会の到来に向けて,高齢者皮膚癌に対する治療プロトコールづくりなどの対策も今後は必要と思われる.
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