Japanese
English
治療
局所進行・転移性皮膚癌に対するノバリスによる定位放射線治療
Stereotactic radiotherapy with Novalis for locally advanced and metastatic skin cancer
要藤 歩美
1,2
,
島田 奏
1,3
,
高塚 純子
1
,
竹之内 辰也
1
,
松本 康男
4
Ayumi YOTO
1,2
,
Kanade SHIMADA
1,3
,
Sumiko TAKATSUKA
1
,
Tatsuya TAKENOUCHI
1
,
Yasuo MATSUMOTO
4
1新潟県立がんセンター新潟病院皮膚科
2富山大学学術研究部医学系皮膚科学
3新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野
4新潟県立がんセンター新潟病院放射線治療科
1Division of Dermatology, Niigata Cancer Center Hospital, Niigata, Japan
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Academic Assembly, University of Toyama, Toyama, Japan
3Department of Dermatology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan
4Division of Radiation Oncology, Niigata Cancer Center Hospital, Niigata, Japan
キーワード:
ノバリス
,
定位放射線治療
,
皮膚癌
Keyword:
ノバリス
,
定位放射線治療
,
皮膚癌
pp.179-184
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206904
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 新潟県立がんセンター新潟病院において2008〜2020年の間に経験した高精度放射線治療装置ノバリスによる定位放射線治療(stereotactic radiotherapy : SRT)で治療した皮膚癌23症例30病巣について,治療奏効性および予後について解析した.評価可能であった29病巣での局所制御率は93%(27/29病巣)で,完全奏効34%,部分奏効41%であった.標的病変を局所進行性と転移性病巣に分けて解析した結果では,局所進行群では奏効率90%(9/10病巣),局所制御率100%(10/10病巣)で,転移群では奏効率63%(12/19病巣),局所制御率89%(17/19病巣)であった.自験例からは,局所進行・転移性皮膚癌に対するノバリスによるSRTの有用性が確認された.皮膚癌患者の高齢化・受診遅延に伴う治療困難例は増え続けており,本法のような低侵襲治療の開発需要は今後も高まっていくことが予想される.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.