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臨床研究
当科で全摘術を施行した90歳以上の超高齢者の皮膚悪性腫瘍の臨床的検討
Clinical study of 90 years and older patients with malignant skin tumors excised in our department
三井田 博
1
Hiroshi MIIDA
1
1新潟県立新発田病院,皮膚科
キーワード:
90歳以上
,
皮膚悪性腫瘍
,
術後合併症
,
経過観察期間
Keyword:
90歳以上
,
皮膚悪性腫瘍
,
術後合併症
,
経過観察期間
pp.1805-1807
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004903
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当科で全摘術をした90歳以上の皮膚悪性腫瘍58病変について臨床的検討を行った。抗血小板薬,抗凝固薬を内服中の患者に対しても同薬剤を継続したうえで全摘したが,術中,術後に重篤な出血や合併症はみられなかった。また術後に当科で決めた期間(有棘細胞癌では5年間,基底細胞癌やBowen病,日光角化症では2年間,その他の腫瘍は5年間),経過観察することを提案しているが,2年以上経過観察できた病変の割合が37.9%を占めた。また94歳以下と95歳以上の病変群間で,達成できた経過観察期間に有意差はなかった。今回の検討より,90歳以上の皮膚悪性腫瘍は可能な限り全摘し,術後経過観察をすることを提案してよいと思われた。
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