特集 再建外科
I.再建材料とその採取法
2.皮弁
(2)血管付き—前腕皮弁の採取法
中溝 宗永
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.22-27
発行日 1999年4月30日
Published Date 1999/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901968
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はじめに
前腕皮弁は1978年,中国で開発され,既に約20年の歴史をもつ1)。周知のように,今や頭頸部癌切除後の再建材料として欠かすことのできない遊離皮弁である。したがって,この皮弁の採取は頭頸部外科を志す者にとって必須の手術手技といっても過言ではない。この皮弁がわが国で頭頸部再建術に用いられるようになってからでも10数年が経過している。その採取法に関する記載2〜6)は数多くあるが,筆者らの経験も初学者の参考となれば幸いと考え採取手技について述べる。
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