鏡下咡語
再び耳鼻咽喉科の将来を考える
岡本 健
1
1国立東京第二病院
pp.50-52
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901522
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昭和49年(1974年),耳鼻咽喉科46巻3号の鏡下耳語に「耳鼻咽喉科の将来に対する不安」という一文をのせて以来,その内容があまりにも将来に対して悲観的であるとの理由から,「耳鼻咽喉科滅亡論」とのレッテルを貼られ,その後あまり省みられないようでありました。
昨年長く勤めた国立東京第二病院を定年退職しましたが,その間すでに22年が経過し,今日の耳鼻咽喉科診療の問題点を考える時に,もう一度これを読み返してみると,その当時の指摘がほとんど当たっていることに自分でも驚いている次第です。22年前というと,ドイツ留学から帰国し,若い耳鼻咽喉科医長として多忙な臨床の毎日を送っていたときですが,その当時感じた率直な意見を投稿したわけで,その要点をここにもう一度あげてみますと
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