昨日の患者
再び来ようね
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.620
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104587
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- 文献概要
高齢化社会を迎え,ともに癌に罹患する夫婦も稀でなくなった.夫婦でともに支えながら闘病生活を送り,そして伴侶を看取った患者さんを紹介する.
70歳代後半のSさんは3年前に胃癌で胃全摘術を受けた.術後に逆流性食道炎が生じ,また著明に体重が減少したため,奥さんは食事の献立に苦労した.一方,奥さんも1年前に直腸癌となり,直腸前方切除術を受けた.しかしながら再発をきたし,病状は急速に悪化した.そしてSさんは弱った奥さんを支えながら外来を受診し,折々の近況を語ってくれた.
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